初は趣味で仕事の合間に腕時計を作っていましたが、実際オリジナルの腕時計を作るということは、相当に困難なことでした。
まずは材料調達です。
ムーブメントを手に入れても時計が出来る訳ではありません。
ハリは?リューズは?ケースをどう作るか?等…
メーカーさんから購入出来るロット数(販売してもらえる最少数)は個人が趣味に出来る範囲を遥かに越えていました。
それに精密機械なので、それこそコンマ1ミリの違いで狂ったり、止まったりしてしまいます。
腕に着けるということは振り回すということなので、ケース制作にはかなりの剛性が必要であることや、正確な加工技術、旋盤技術が必要でした。
そして防水性の問題は最も重要で困難な問題でした。
現代社会において、生活防水は最低限必要ということを痛感したことがあります。
日本は湿気が多く雨が多いですし冷暖房が充実しているので急な温度変化が生まれやすいのです。
非防水だと、その急な温度変化によってガラスが曇ってしまいます。さらに精密機械であるムーブメントにいい環境とは言えないでしょう。
ケースが完成したからといっても、腕時計が完成したわけではありません。
腕時計を作るということは、人の腕に着けて初めて完成したと思っています。ですのでベルト加工にはとてもこだわりました。 革工芸の技術習得はもちろん、腕にどう馴染むか、オリジナリティと完成度の高さとのバランスをどうとるか等、試行錯誤を繰り返しました。
等々、きりがありませんが、これらの問題をひとつひとつ解決し、満足いくものになってきたのです。
そしてまだまだ進化へのチャレンジは続いています。

時計作りを通じて、たくさんの人に出会い、いろいろなことを学びました。
自分だけの、世界でたったひとつの腕時計が完成したときの達成感や充実感はほんとうに素晴らしく、この面白さを多くの人に伝えたいと思いました。
是非、この腕時計作りの楽しさを体験してください。

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